棚田とは、山の斜面や丘陵地などの傾斜地に階段状に作られた水田のこと。平地が少ない日本の山間部では、限られた土地を有効活用するために、古くからこのような形で稲作が行われてきました。
別府市には、2022年に「つなぐ棚田遺産」に選定された5箇所の棚田がありますが、今は全国的に棚田の保全や地域コミュニティの維持が課題になっているようです。
日本以外にも、フィリピンや中国、ベトナムなどにも棚田は存在しており、特にフィリピンの山岳地帯に位置するバナウエ棚田は、「天国への階段」と称され、1995年に世界文化遺産に登録されました。
田植えと稲刈りの時期は特に美しく、観光名所としても人気なのですが、こちらでも若者の都市流出により維持が困難な地域があったり、気候変動や自然災害(水源の枯渇や土砂崩れ)などの問題を抱えているそうです。
近年は米の価格の高騰にのみ意識を向けがちですが、棚田のみならず、稲作は、美しい日本の原風景の一つであり、自然との共生、そして文化的な価値を持つものです。
できればこれからも守り続けて行きたいと願いつつ、今年の美味しい新米を味わいたいものですね(*^^*)(投稿者:K)